皆の抱えておられる痛みに耳を澄ませることこそが、住職という名に課せられた本職であり

アスピカホール敦賀にて、大切な方を亡くされたご家族が集い、それぞれの悲しみや心情を語り合う「グリーフケアの集い」を初めて開催いたしました。

専門的な心理ケアができるわけでもない私ですが、仏門に生きる者として、皆さんが抱える深い悩みや苦しみに、静かに耳を傾ける立場で参加させていただきました。

他者の悲しみに、私たちは本当の意味で「寄り添う」ことすらできないのかもしれません。しかし、一人ひとりが胸の奥にある想いを言葉として外に紡ぎ出すことには、計り知れない意味があると実感いたしました。

その「分かち合い」の場があるだけで、孤独な悲しみは和らぎ、心に小さな光が灯るのだと感じさせられた、尊いひとときでした。

アスピカホールに声をかけて頂き、ご縁を頂いたことを感謝しております。

この初めての試みは、まだ小さな一歩に過ぎないかもしれません。しかし、今日の集いが出発点となり、ここからまた、必要とされる方々へ手を差し伸べる次の歩み(計画)へと、きっと繋がっていくのだと確信しております。

皆の抱えておられる痛みに耳を澄ませることこそが、住職という名に課せられた本職であり、果たすべき真の役目なのだと、改めて深く実感しております。