シスターの着衣式についてお話しを聞いたのですが、お坊さんの世界とも共通点があると感じました。私たちお坊さんは、どの気持ちで法衣を着ているでしょうか?
お参りの時だけ羽織って、お勤め終わり次第直ぐに脱ぐのではないか?そういうパターンが多いでしょう。
私はそれを少し残念に思っています。本当に僧侶の道を生きる覚悟、そういう心を持っているのでしょうか?
私は一年中常に法衣姿です。逆に言えば、何を着たら良いか考える必要がないから、ラクです。仏門に入るという事は、それを服装でも表す意味があるのでは、と思っています。
シスターは着衣式をもって、修練期に入る、この日に修道名をいただき、「シスター」と呼ばれるようになる。
修道服は古来,奉献のしるしであった、一定の志願期の後,修練を始める前に着衣する。女子修道会の場合,結婚式になぞらえて華麗に装った後,修道服に着替える儀式です。
Wedding dress は白色ですが、一度死ぬ、家を捨てる花嫁、の意味合いあります。その後黒に着替えて、黒に染まる、その意味は決意表明です。得度式も同様ですね。ただ、得度式を終えた後直ぐに脱ぐのは、シスターの話しと全く違います。
シスターは着衣式の後、外の世界で働く人もいるが、修道服のままです。