「必ず答えはある」という信念。
今日はしばらく時間取れなかったお寺の掲示板が書けました。
「わかった」人にではなく、
「分かろうとしている」人と学びなさい。と
字を書きながら、自らの道について色々と考えている。しかしこれはある宗教に生きる人だけに当てはまる話しではないです。
以前読んだ本を思い出すが、
「奇跡のリンゴ」とは、木村秋則さんが、農薬によって体調を崩された奥さんのために、安全なりんご作りに挑戦して始められた、自然栽培による愛情たっぷりの りんごです。
一般のりんご栽培は農薬や肥料を与えなければ実ることが出来ないために、自然栽培では不可能だといわれていた果物です。しかし、木村さんはあきらめず努力を続け、ついにその栽培方法を確立して、リンゴを実らすことができました。
その苦労の連続、なかなか結果が出なかったのに、諦めずに拘り続けた。「何事も拘り続ければ答えが見つかるんだ!」自分を信じて、道を歩続けたからこそ、答えが得られた。
無農薬の野菜、果物はスイスでも人気あり、買い求める人が増えている。しかし、スーパーで少しでも傷あるリンゴ、決して選ばない、わざわざ見比べて、完璧なものを選び取る。これはよくある姿でしょう。
無傷なものでないと、買って貰らえない、これこそは今の社会に求められています。
スイスのある時のおばあちゃんとの会話を思い浮かべています。おばあちゃんところも農業してて、農薬にはいつも反対されていた。
「このリンゴは、店で買うものと比べて、傷もあり、小さいですが、その分は甘くて体に良いだよ!」と
当時小学生だった私ですが、その後私は買い物の時かえって傷あるものを選び取るようになった、、。
しかしそれも何処かで、自分が良い事をやっているという意識が働いているに違いない、、。
無農薬のリンゴ栽培に挑戦した、木村さんはある時からリンゴの木に声をかけるようになる、
「何故、咲いてくれないのか?どうすれば良いか?お願い、どうかに、咲いて欲しい!」と
植物や動物に声掛けてあげる事、子供の時は自然にできたのに、大人になるうちに、その純粋な心を忘れて、失ってしまいます。感謝の気持ちを忘れずに、「ありがとう!」と気持ちを言葉に表す事はとても大事な事です。その気持ちは無駄にならなく、必ず伝わります。
「やらなきゃ失敗なのか、答えなのかわからない」という、木村さんの姿勢から学べるものが沢山ある。
最近では巷でも無農薬栽培の農作物商品が増えたものの、消費者である私たちはその野菜1つ1つの背景にある生産者たちの様々な苦労を知らない。
無農薬無肥料栽培に成功したリンゴ木村さんにも約10年間という長く、険しい無収穫・無収入時代があったという。そしてリンゴ王国・青森での、無農薬無肥料のリンゴ栽培という新たな挑戦は良くも悪くも周囲の目をひいた。
それでも木村さんの驚くところは、「必ず答えはある」という信念のもと、挑戦し続ける“真っ直ぐさ”だ。
「いろんなことを試行錯誤してやったけど、すべてが失敗だった。でも初めから答えが無いものだから、やらなきゃ失敗なのか、成功するのかわからないわけよ。失敗しても、去年失敗したところをいろいろ反省すれば、またいろいろなアイデアが出てくるんだ。」
“答え”を信じることと、進み続ける人を信じること。どちらも生半可な事ではない。しかし、どちらが欠けてしまっても木村さんの奇跡のリンゴは完成できなかったであろう。