私は昔からチャレンジャーでした。
一番のチャレンジは、20さい過ぎたところ生まれ育ったスイスを後ろにして、日本に身を置く決心でした。
言葉も話せなく、異文化に戸惑った事は何回もありました。今となって、本を書ける程です。
知らない国でゼロからのスタートは相当な覚悟必要だと思います。素敵なイメージを持っても、現実が多いに違うところは山程です。
今後もまた大きな一歩を踏み出すことになり、不安もありますが、支えてくださる仲間が沢山いて、時には勇気も必要です。
このコランボスの精神というか、そのスピリットを失わずに、一歩一歩を踏み出しながら、飛び込む勇気、、。失敗恐れずに、雨に濡れる時は濡れます。
「涙の出るようなご縁に出遭わないと仏法は響かない」という言葉があります。辛い現実に出逢ったからこそ、それまでに見えなかった世界に気付かされるようになる。
私にとっては「今いのちがあなたを生きている」という言葉が仏縁となり、今に至っています。
亡くなった人にどんな願いをかけられているのか、また、かけがえのない人の死は『貴女がこれから生きていくことに対してどういう意味があるのか』という問いかけを残してくださっている。
今だに許せなくても、母の生涯は母の歩みとして受け容れる以外ない。
彼女の歩みは私自身にどんな影響を与えたのか、それが課題にならなければならない。
その課題こそが私にとって入り口になり、真宗の教えに出遇わせたものです。有り難いご縁だな、と今は振り返って感謝しています。
今日は西福寺の春季永代経法要で法話をさせて頂きました。
大雨の中にもかかわらず、たくさんの門徒さんが足を運んで下さり、本当に感動しました。
これこそはお寺やその寺を支えている皆の力でしょう。