最近は安田理深の教学の意義、メモ書きに書いてあるドイツ語で表現されている真宗専門用語が色々と参考になっています。安田理深は真宗をドイツ語で書き表す事が好きだったようで、興味深いです。

日本人は真宗の教学をそのまま日本語で読めるので、「本願」や「信心」みたいな表現についてそこまで悩む必要がないでしょうが、日本語から英語、またはドイツ語に翻訳しなければならない事になると、その意味について考える必要が出てきます。

しかし外国語でどのように書き表わすのか、について考える、または語り合う事は意外と面白いです。門徒さんにとってもよく疑問になっている真宗専門用語、英語で触れ合ってみれば、案外と伝わりやすいところもあります。

先日は Temple Morning Radio の松本さんとも色々語り合えて、有意義な時間でした。
お念仏を、Becoming Buddha と表現されました。

仏教でよく方便を適応しますが、方便は私たち真宗門徒に伝わらないなら、その方便は意味ないと言っても良いでしょうね、。いわゆる、fail しました。

教えをいかに分かりやすく伝えていけるのか、そこがこれからのポイントでしょう!

安田理深が、
浄土は他に行くのでなく、新しい生であるが、同時に、それは元の自己にかえる意味であるから、
Reines Land (お浄土)は Heimkehren の意味、
人間の Heimat は存在である,と書いてありました。

Neues Sein (自己の本来性)にかえる
かえる存在 をHeimat、と。

衆生 uneigentlich
菩薩     eigentlich 

の言葉も興味深く感じました。

「初に名号あり」
「Am Anfang war das Wort des Grundwollens 」とは

始めに言葉ありき
新約聖書、創世は神の言葉(ロゴス)からはじまった。 言葉はすなわち神であり、この世界の根源として神が存在するという意味ですが、
有名な言葉です。

安田理深は、「Grundwollen」を
「本願」、根本の要求、

「Wort des Grundwollens 」にある「Wort」お念仏、と訳されました。

始めに言葉ありき、その「言葉は南無阿弥陀仏」なり、、

なんか、素敵ですね、、。

皆さんは真宗専門用語を別の言葉で書き表すなら、何と書くでしょうか?

マイケルさんは
本願 を、innermost aspiration 
信心 を、acceptance and insight 
と表現されました。
IMG_3771