得度受けるまでは長い道でした。嬉しい事、辛いことが、次々と起きてしまい、心も穏やかではありませんでした。私の得度考査は、実際には、得度考査前は一番試されている時期でした。この道を選んだ理由を、もう一度振り返って、考える日々をおくりました。
一番悩んでいる時、Facebookで、ある海の素敵な風景の写真に心を惹かれてしまい、その景色ぐ見れたら、私も心が落ち着くだろうと、自分に何か呼びかけているところがありました。何故あることが起きるのか、自分は理解できなくても、何か深い理由があります。何か、不思議な力の導きでしょう。人と出逢う、別れるタイミングも同じく感じています。今自分の人生に必要とされている人と出逢る縁、新しい歩みが始まると共に、それまでに支えてくれた人が離れることも、全ては、相応しいタイミングに起きています。今直ぐには理解できないのが殆どですが、時間が経ち、後で振り返ってみると、それまでに見えなかったことが見えてきます。
私が所属している、土佐清水、誓願寺の住職さんの言葉ですが、海は常に穏やかではありません。時には荒れ狂いますし、船が進まないほどの潮流が起こります。それらも全て含めての海です。心穏やかというよりは、心を広くという精神を教えてくれるし、物理的にも多くの生命の源です。私たちがともなるあゆみになるのは、海の様に色々あって一つだから、勝ち負けもありません。そのこころは、迷いや悩みの消える事なき私たち衆生の海を生きる身という事と、海の様に喜怒哀楽がある事を自然とする仏弟子としての私という事です。
貴重なことを教えて頂いて、本当に感謝しています。
春になり、芽を萌え出す草木の様に、春得度する、この目標を大事にして、歩んで行きたいと思います。
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