昨日は初めて葬儀でお勤めさせて頂いて、とても貴重な経験になりました。まだ言葉で言い表せない、深い感動を味わえました。葬儀に連れて行ってくださった住職さんに感謝しています。
私はキン役をさせて頂いて、初めての葬儀で少し緊張しましたが、師匠に教えて頂いた事を思い出しながら、お勤めに専念できました。
葬儀の後、キンの音が心に届いた、と亡くなられた方のご家族からお言葉を頂いて、最高の褒め言葉でした。未熟な私のキンの音で、感動された方がいた事、嬉しい気持ちになったと同時に、その場でお勤めさせて頂いた事、感謝の気持ちに溢れ、亡くなられた方に導いて頂いたと、頭を下げて一生忘れない深い感動を、お念仏で表したいだけです。
僧侶の大事な役割である葬儀でのお勤めを、初めて深く知りました。亡くなられた方は、残された家族にとって尊い仏縁となり、仏様の教えに耳を傾ける、かけがえのない大事なきっかけとなり、仏様の教えがより深く心に響く大事なひと時に違いない、と感じました。その場にいて、悲しんでいる方の側で、同じ気持ちを味わえさせて頂ける事は、感謝しなければならない、貴重な贈り物だと痛感しました。亡くなられた方のご縁を中心に、遺族が故人の今までのご縁に感謝して、結んでくださった仏との縁、仏の教えに出遇い本当の自分を知る尊いご縁となります。
この道を、少し共にできた深い感動を味わい、貴重な事を教えて頂いたこと、心より感謝しています。仏と向き合い、自分を知らされる過程を経て、悲しい事が再生の道となり、生きる道を明らかにさせてくれます。私の場合は、安楽死で亡くなられた母親が、尊い仏縁と結んで、歩む道を示してくれました。ただ感謝のみです。南無阿弥陀仏

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