桜の下で僧侶への道が始まり、桜の下で到達した教師資格への道のりです。
2018年桜の咲き誇る4月7日に得度させて頂きました。
そして今日、2022年4月4日念願が叶って教師資格を得る事ができました。あっという間の真宗学院の3年間、思い起こしてみると色々なことが思い出されます。外国人としては目立ってしまい、そのことによりプラスの事とマイナスの事が同じくらいあったように感じています。得度した後もまだまだ未熟者であるにも関わらず、早速沢山の寺院からお話しのご縁を頂き、感謝の気持ちを抱えながらも、正直こんな私で恥ずかしいという気持ちでいました。学院の同級生達はまだこのようなご縁を頂いてはいないようです。私は恵まれているのは確かです。お話の機会を頂いたり、門徒の方々、先輩の方々に育てて頂いて本当に恵まれています。それは有り難い事だと思いながら、やはりプレッシャーを感じてしまいます。

浄土真宗の教えを未だによく理解できないからでしょう。お念仏とは何か、信心とは何か等、数え切れない程沢山の疑問があり、教師資格得た今日でも未だに答えを見出せないことは認めざるを得ません。しかし答えは教科書にあるものではないのは確かです。

修練や考査も乗り越えて、もう卒業だと思った矢先に思いがけのない事が起こりました。3月は急性膵炎で即入院となったのです。大きなショックでした。
「いのちは誰のものか」をテーマにして来た私ですが、自身のいのちの叫び声には気付いていませんでした。常に200%の努力と言いながらも、実は自分の体に無理をさせてしまっていました。

思い通りにならなかった事や、人間関係でストレスとなった事でついしんどくなってしまいました。入院中初めて本当にいのちの叫び声が耳に届き、涙が溢れました。
私にとっては、これが本当の修練となったと言うのも過言ではありません。

私の道を常に応援して、いつも私を信じて下さった人達に心より感謝しています。出遇わせて頂き、貴重なご縁を頂いて、私は心の底から恵まれているな、と感じています。
これからは今まで学んだことや経験したことを活かし、更に自分の道に邁進していきたいと思っています。こんな私ですが、これからもこの貴重なご縁を大切にし、お付き合い、応援して頂ければ幸いです。
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