この修繕を機縁として、ご本尊の眼差しの中で、悲しみや喜びを分かち合える場所として、たとえ困難な時代にあっても、在り続けることの尊さを知ることができました。
「専念寺の新しい旅立ちの説法をジェシーさんからして頂ければという思いがありまして,」と住職さんからお願いの声が昨年に届いて、今日新潟で春彼岸と修繕奉告法要の講師としてご縁を頂いています。地震に大きな被害を受けた本堂を、昨年初めてお参りさせて頂きました。被害を受けた、その悲しみと、ご本尊が無事であった喜び、この二つの思いが私の心中混み合い、涙をうかべるあの日でした。
今年の初めに前住職も急に亡くなり、悲しい出来事が続いた中、本堂が綺麗になって、今日修繕奉告法要を実施することができて、住職や門徒さんは大きな喜びを感じておられるのでは、と想像できます。この貴重な日に、専念寺の新しい旅立ちの説法をジェシーさんに、というお気持ちを頂いて、この場を共にさせて頂いて、この上ない喜びです。
昨夜は坊守さんと色々語り合いながら、高雲寺の話しになり、様子を色々伺ってくださった坊守さんでした。最近私の法話でもよく登場する事になったうちの総代さんの事ですが、色々支えて頂いている喜びが心中込み上がってきて、我慢できずに総代さんにその気持ちを直ぐに伝えたくなりました、、。
喜びや悲しみを通して、毎日を送っている中、色んな想いを感じたりします。
今日のテーマですが、
「今、いのちがあなたといきている」という講題になりました。
あなたを、でなくて、あなたと、になっているところが住職に印象的だったそうです。
「ジェシーさんにとっても大切なご遠忌のテーマの言葉が体験のなかで咀嚼されて、「を」から「と」に変化されたのかと想像しました。withの精神というか、本願の、親鸞さんの寄り添いのようなものが感じられて、」とメッセージを頂いて、今回の修繕奉告法要で演題となりました。
お坊さんとして歩み出し、住職にもなって、全国のところから声をかけて頂いている私は本当に不思議な仏縁に導かれているな、と大きな喜びを感じています。